自主自律というのが母校の校是であり、「フリーではなくリバティなのだ」という大義名分のもと好き放題に高校生活を謳歌するのが母校のいわゆるイケている生徒の王道だった。
自らを律して自主的に動く・判断することを良しとするスローガンなのだと思うが、高校生にして急にリバティを与えられるとフリーを超えてフリーダム大爆発真っ盛りに突入するのは想像にかたくない。
僕はというと自主自律の言葉に隠れて見逃される、ちょっとしたサボりや買い食いや努力不足を存分に楽しみ、そのままの精神で今に至るという体たらくである。30歳も手前にして高校生時分のクセが抜けきっていないということで、精神的な成長曲線が10年以上横ばいということがよく分かる。
コロナ禍を経て、リモートワーク比率が上がったことでそのクセが完全に表面化したようでここ数年は入社したての自分にはおよそ見せられないようなサボり具合である。
入社してから運良くトントン拍子で早期に管理職になった分、会社から監視されることも少なくやりたい放題好き放題、自由気ままなサラリーマンライフを送っている。
とりあえず9:30に打刻をしたらそこからダラダラとシャワーを浴びて昼からのミーティングをぬるっとこなし、YouTubeでも見ながらExcelとパワポを作るだけ。
10年に1人の逸材でなければ許されないような仕事ぶりを、予算未達の管理職が堂々とワンルームで繰り広げている。
ここらで一度「自主自律」の精神に立ち戻り、少しは尊敬されるような振る舞いをしてみたいなと思いつつ今も明日のミーティングの準備はできていない。
自律のために掲げるような人生の目標もあったもんじゃなし、最近読んだ本には「To Do型」の目標で動く人と「To Be型」の目標で動く人という話があった。
孫正義だったりホリエモンのような大経営者は概ねTo Do型で、ミッション的な思考からモチベーションを作り上げられるそうだ。しかし実際は周りからどう思われたい、だとかこうありたいのようなTo Be型の人間が大半だと。
でもよくある自己啓発系のほとんどはあたかも全人類にTo Do型の目標があるかのように書いてあるからギャップが生まれるんだそうだ。
僕も御多分に洩れず、創業経営者のような気質は持ち合わせていない人間なのでやはりTo Be型で思考しなきゃいけないんだろう。自分の人生が唯一無二で他の人と比べて自分に天才的な素地があるかのような勘違いはもうやめよう。
周りの人にどう思われたいか、自分がどうありたいかという問答はまあ今年中に固めるとして、少なくとも自律に向けたルール作りくらいはしようと思う。
自分が確実に集中できないと分かっている環境でダラダラしない、具体的なルールにドリルダウンすると
①家ではなく会社で仕事する。脱リモート
②まずとにかくPCを開くことからスタート
③音楽を聞かない。イヤホンをしない
あたりからだろうか。
自分のチームの新卒メンバーがこんな目標を立てていたら卒倒しそうだが、僕のレベルはこんなもんなのだ。何と言っても高校生レベルなのだから。
過度に自分に期待をしない。とにかくやる。
左利きのエレン的に言えば、「描けよ!」。これに尽きるんだと思う。